厚生労働省から、平成26年の労働災害発生状況が公表されています。
結果として、平成26は死亡災害、死傷災害、重大災害のいずれもが平成25年を上回っています。
概要は次のとおりです。

平成26年の労働災害発生状況の概要

1.死亡災害発生状況

労働災害による死亡者数は1,057人で、平成25年の1,030人に比べ27人(2.6%)増となった。死亡者数が多い業種は、建設業:377人(前年比35人・10.2%増)、製造業:180人(前年比21人・10.4%減)、陸上貨物運送事業:132人(前年比25人・23.4%増)となっている。

2.死傷災害発生状況

労働災害による死傷者数(死亡・休業4日以上)は119,535人で、平成25年の118,157人に比べ1,378人(1.2%)増となった。
死傷者数が多い業種は、製造業:27,452人(前年比375人・1.4%増)、商業:17,505人(前年比669人・4.0%増)、建設業:17,184人(前年比5人・0.03%減)、陸上貨物運送事業:14,210人(前年比20人・0.1%増)となっている。

3.重大災害発生状況

一度に3人以上が被災する重大災害は292件で、平成25年の244件に比べ48件(19.7%)の増加となった。

4.事故の型別による死亡災害・死傷災害発生状況

①死亡災害

高所からの「墜落・転落」による災害が263人(前年比3人・1.1%減)、「交通事故」が232人(前年比1人・0.4%減)、機械などによる「はさまれ・巻き込まれ」が151人(前年比19人・14.4%増)となった。

②死傷災害

つまずきなどによる「転倒」が26,982人(前年比1,104人・4.3%増)、高所からの「墜落・転落」が20,551人(前年比369人・1.8%増)、機械などによる「はさまれ・巻き込まれ」が15,238人(前年比38人・0.2%減)となった。

③重大災害

「交通事故」が147件(前年比24件・19.5%増)、一酸化炭素中毒や化学物質による火傷などの「中毒薬傷」が50件(前年比9件・22.0%増)、火災などによる「火災高熱物」が14件(前年比8件・133.3%増)となった。

●詳細は、厚生労働省HPを御参照ください。